Linux Mint 動画を一時停止して画面の一部分を切り抜く

Linux Mint (Cinnamon) 活用ノウハウ
標準のスクリーンショット と Flameshot の使い方
動画から 直接 画面の一部分を 切り抜く
 
Windows では「フォト」アプリで動画を再生し、必要な場面で一時停止をして「フレームの保存」で静止画を保存した後、「ペイント」アプリに静止画をドロップして、必要な部分を切り取るという手間を踏んでいた。
動画から目的の画像を切り出すには、動画を再生するメディアプレイヤーと画像編集ソフトを組み合わせで行うのが一般的であるが、Linux Mint では、この作業が一発で行える。
 
ピン留めアイコンをクリックする
 
以下、動画を一時停止したその場で、「切り抜きたい範囲をマウスでドラッグする」方法をまとめた。
 
 

 

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1. Linux Mint 標準のスクリーンショットを使う方法(最も簡単)
 
Linux Mint には、選択範囲のスクリーンショット機能 が標準で入っています。
 
🔧 使い方
 • 動画を 一時停止。
 • キーボードで Shift + PrintScreen。
 • マウスで「切り抜きたい範囲」をドラッグ。
 • 保存する ・・・ だけ。
 
✨ 特長:
 •  動画プレイヤー(VLC / MPV / ブラウザなど)を使う必要がない。
 •  標準機能なので追加インストールが不要。
 •  PNG/JPG で綺麗に保存可能。
 
✅ 事例:
 
動画が記録されているSDカードを挿すと、自動でマウントされるので、フォルダーを開く。
動画が記録されているSDカードを挿すと自動でマウントされるので、フォルダーを開く
 
【.MP4】ファイルをダブルクリックすると、デフォルトのメディアプレーヤー「Celluloid」で動画が再生される。
【.MP4】ファイルをダブルクリックすると、デフォルトのメディアプレーヤー「Celluloid」で動画が再生される
 
スライダーを動かして、切り抜きたい画像がある局面で「一時停止」する。
スライダーを動かして、切り抜きたい画像がある局面で「一時停止」する
 
「Shift + PrintScreen」キーを押すと、画面が暗くなり「十字」アイコンが現れるので、マウスで「切り抜きたい範囲」をドラッグする。
「Shift + PrintScreen」キーを押すと、画面が暗くなり「十字」アイコンが現れるので、マウスで「切り抜きたい範囲」をドラッグする
 
切り抜くと「保存」画面が表示される。そのまま保存しても良いが、「クリップボードにコピー」をクリックする。
切り抜くと「保存」画面が表示される。そのまま保存しても良いが、「クリップボードにコピー」をクリックする
 
切り取った画像を、パワーポイントに貼り付けることが出来る。
切り取った画像を、パワーポイントに貼り付けることが出来る
 
🎯 この方法を使えば、
動画から必要な部分を切り取るという手間が大幅に簡素化できる。
 
 
 
2. Flameshot ツールを使う方法(操作が非常に楽)
 

 Flameshot(フレームショット)とは
 Linux、Windows、Macで利用できるオープンソースのスクリーンショットツールで、画面の一部を選択してキャプチャするだけでなく、矢印、テキスト、図形描画、ぼかしなどの豊富な機能で直接編集(アノテーション)し、クリップボードへのコピーや Imgur へのアップロード、ディスク保存ができる高機能なユーティリティです。

 

 Imgur は
 2009年にアメリカで設立された無料のオンライン画像共有・管理サービスです。

 
 
🔧 インストールと起動
 
お気に入りの中にある「ソフトウェアマネージャー」を選択する。
方法 1: お気に入りの中にある「ソフトウェアマネージャー」を選択する
 
検索バーに「flameshot」と入力して検索すると、「flameshot」が表示されるのでこれをクリックする。
検索バーに「flameshot」と入力して検索すると、「flameshot」が表示されるのでこれをクリックする
 
「インストール」をクリックする。
「インストール」をクリックする
 
追加で必要となるソフトウェアの一覧が表示されるので「続行」する。
追加で必要となるソフトウェアの一覧が表示されるので「続行」する
 
インストールが完了すると、「起動」ボタンが表示される。
インストールが完了すると、「起動」ボタンが表示される
 
端末からインストールする場合のコマンド。
sudo apt install flameshot
 
 
[メニュー]の[グラフィックス]に[Flameshot]が追加されるので、ここから起動出来る。
[メニュー]の[グラフィックス]に[Flameshot]が追加されるので、ここから起動出来る
 
[Flameshot]が起動されると、システムトレイにアイコンが常駐となり、このアイコンをクリックすることでスクリーンショットを撮ることが出来る。
[Flameshot]が起動されると、システムトレイにアイコンが常駐となり、ここをクリックすることでスクリーンショットを撮ることが出来る
 
 
✅ 事例:
 
再生中の動画を一時停止し、システムトレイの「Flameshotアイコン」をクリックすると、画面中央に「操作要領のヘルプメッセージ」が表示され、同時に「十字」アイコンが表示される。
画面中央に「操作要領のヘルプメッセージ」が表示され、同時に「十字」アイコンが表示される
 
「十字」アイコンで切り抜きたい範囲をドラッグする。
「十字」アイコンで切り抜きたい範囲をドラッグする
 
ここで、「Ctrl+C」を押すとクリップボードにコピーされるので、パワポに貼り付けることが出来る。
ここで、「Ctrl+C」を押すとクリップボードにコピーされるので、パワポに貼り付けることが出来る
 
🎉 たったこれだけの操作で、動画から必要な部分を切り取ることが出来る。
 
 
🧰 補足:Flameshotの使い方
 
切り抜きたい範囲をドラッグした時に表示される、アイコン一覧。
切り抜きたい範囲をドラッグした時に表示される、アイコン一覧
 
キャプチャするだけでなく、切り取った画像を直接編集できる多くの機能が備わっている。
 
📌 ピン留めアイコンをクリックすると、・・・。
ピン留めアイコンをクリックすると
 
撮った画像をそのまま画面上に貼り付けて固定表示される(他のアプリを開いても、常に上に表示される)。
撮った画像をそのまま画面上に貼り付けて固定表示される(他のアプリを開いても、常に上に表示される)
 
ピン留めされた画面上で右クリックすると、3つの操作が出来るダイアログが開く。
 

システムトレイの「Flameshotアイコン」を右クリックすると、メニューが表示されるので、この中から「設定」をクリックすると、・・・。
システムトレイの「Flameshotアイコン」を右クリックすると、メニューが表示される
 
「設定」のダイアログが表示される。「全般」タブをクリックすると、・・・。
「設定」のダイアログが表示される
 
「全般」タブの一番上に「ヘルプメッセージを表示する」があり、デフォルトでは「✔」が入っている。
「全般」タブの一番上に「ヘルプメッセージを表示する」があり、デフォルトでは「✔」が入っている
 
「ヘルプメッセージを表示する」に「✔」が入っていると、「Flameshotアイコン」のクリック時に「操作要領のヘルプメッセージ」が表示される。
「ヘルプメッセージを表示する」に「✔」が入っていると、システムトレイの「Flameshotアイコン」をクリックした時に、「操作要領のヘルプメッセージ」が表示される
 
「ヘルプメッセージを表示する」の「✔」を外すと、・・・。
「ヘルプメッセージを表示する」の「✔」を外すと、・・・
 
「操作要領のヘルプメッセージ」が表示されなくなり、「十字」アイコンだけが表示される。慣れてくると、この方が良いかも。
「操作要領のヘルプメッセージ」が表示されなくなり、「十字」アイコンだけが表示される
 
 

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以上。
(2025.12.03)

 

 

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